【インタビュー】「話してもしょうがないこと」を語り合う場に衝撃【さかずさん】

法人を所有しながらさまざまな事業をゆるく展開し、リベシティではイベントやオフ会に積極参加する——。そんなさかずさんが哲学カフェに惹かれたのは、「今まで人と話してもしょうがないと思っていたこと」を皆で語り合える場だったから。
SNS運営からドリンク選定まで幅広く活動するさかずさんが語る「とにかく緩い!自由!」な哲学カフェの世界とは?
🗣 インタビュー:さかずさん(インタビュアー:サヤン)
📅 実施日:6月某日
まずは自己紹介と、普段の活動について教えてください。

さかずと申します。法人を所有しつつ、さまざまな事業をゆるく展開しています。
リベでは、イベントやオフ会に積極的に参加していて、USJなどにも行きました。
オンライン秘書的な立ち回りもしています。
最近、リベ内で仕事のご縁が生まれそうな気配もあって、楽しみにしています。

法人経営をされながら、リベでも幅広く活動されているんですね。
哲学カフェとの出会いはどのようなものでしたか?

哲学そのものには明確な興味はなかったのですが、「考えごとを一人でずっとしているタイプ」だったんです。
OVICEで偶然知ったオンライン哲学カフェに参加してみたら、「今まで人と話してもしょうがないと思っていたようなこと」を皆で語り合っていて衝撃を受けました。
フェスにも関わってみたくて、自由度の高い哲学カフェのスタイルに魅かれて出店協力を決意しました。

「話してもしょうがないと思っていたこと」を語り合う場というのは確かに衝撃的ですね。
今回の哲学カフェでは、どのような役割を担当されていますか?

X(旧Twitter)アカウントの運用、ドリンクメニューの選定、インタビューの文字起こし、当日のファシリテーターなど、幅広く担当しています。
その他、必要があれば臨機応変に雑務対応もしています。

SNS運営からファシリテーターまで、本当に多岐にわたりますね。
ファシリテーターとして、どのようなテーマがおすすめでしょうか?

宇宙や人類の未来、地球の始まりなど”答えが出ない”壮大なテーマがおすすめです。
哲学好きな人は対話そのものが目的で、哲学が苦手な人は”正解”や”結論”を求める傾向があると感じています。
だらだら話すのが得意な人のほうが哲学向きかも?という気づきもありました。

「だらだら話すのが得意な人のほうが哲学向き」というのは面白い視点ですね。
さかずさんから見た、フェスにおける哲学カフェの魅力は何でしょうか?

とにかく緩い!自由!フラッと入っても大丈夫なんです。
他のブースのような「がっちり決まったメニュー」がないから、思いがけない気づきが得られます。
フェス初心者や一人参加の人にとって”居場所”になれる可能性が大きいと思います。

確かに「居場所」という表現がぴったりですね。
最後に、今回の出展を通して得たい成長や気づきがあれば教えてください。

一番の目標は「入りたいけど躊躇している人」に気づいて、自然に声をかけられるようになることです。
いわば”気づきのセンサー”をもっと磨きたいと思っています。
もう一つは、PayPayお賽銭方式のような社会実験的な取り組みがどう機能するかを観察・学習したいです。

「哲学?そんなの考えても仕方ないでしょ」と思っていたというさかずさん。でも今では、”考えても仕方ないこと”こそ、語る意味があると確信している様子が印象的でした。
法人経営者として様々な事業を手がける一方で、「考えごとを一人でずっとしているタイプ」だったさかずさんが見つけた哲学カフェの価値。それは「とにかく緩い!自由!」な環境で、普段は話せない壮大なテーマについて「だらだら話す」ことの意味でした。
「入りたいけど躊躇している人」への”気づきのセンサー”を磨きたいという想いからは、哲学カフェを本当の意味での「居場所」にしたいという温かい気持ちが伝わってきます。PayPayお賽銭方式という社会実験的な取り組みへの関心も含めて、さかずさんの哲学カフェがどのような新しい発見をもたらすのか、とても楽しみです。